【NewsLetter155】DARCの日常・薬物依存症のミート

  ぼくが初めて覚せい剤と出会ったのは、24歳の時でした。それから仕事をしながら使い続け、31歳のころにダルクを知りましたが、その時は病院で解毒だけして、入所をせずに、ダルクを理解してくれている方が経営する会社で働くということで、新しい仕事につきました。

  それから3か月後にまた、覚せい剤に手を出してしまいました。

  いま現在、ダルクにつながっているからこそわかることなのですが、そのころのぼくは、1か月に1回の間隔で覚せい剤を使用し、「薬物をコントロールしおて使っている」と思っていました。

  薬物を使いたくなるタイミングは、仕事で嫌なことがあったり、イライラしたりする時に使っていました。その時は、それがストレス解消方法だと思っていたのです。それが1年過ぎ、2年、3年と続くにつれて間隔が短くなり、4年目でまたダルクとつながり、今度は入所することになりました。

  この入所は自分で決めたわけではなかったので、正直、どんな遠くに送られても逃げてやると思っていました。

  入所して10日間くらいは、毎日夜も眠れずに、自分が無力だという意味もわからず、「ぼくは無力ではない」と思いながら過ごしていました。

  そんな時、ふとした瞬間に転機が訪れたのです。ある話がきっかけで、自分が無力だと心の中から感じることができました。

  ここに入所して3週間が経ちますが、自分自身の今の気持ちは、ダルクの仲間を信じ、自分自身を信じて一歩一歩、ゆっくりでもマイペースに前に進み、前向きな考えに変化しています。ここに出会えたことは、今は感謝しています。ありがとう。

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