【NewsLetter161】薬物依存症のカロリ

 今回2回目となるTCCプログラムを受けてきました。1回目と同じで緊張はしていましたが最初とは違って、今回はどういうことをやるんだろう、というほどよい期待感もありました。とにかく、せっかく受けるんだから正直にプログラムを受けて、もらえるものはすべて受け取っていこうという気持ちでした。

 最初はゴールリストといって、目標とそのためにはどういうふうにやっていけばいいかを考えました。目標を立てると、意外とやるべきことが明確に見えてきて不思議でした。ものごとをシンプルにやりたいという目標通りに、やるべきことをシンプルにやってみようという気になりました。

 次に自分と、仲間から見た自分の長所と短所を、それぞれ10個の項目の中から選びました。自分ではよくわからないことが仲間の目を通してよくわかりました。仲間の方が自分よりよく見ているんだなと思いました。それぞれの仲間の結果を通して、このプログラムが客観的に自分たちのことを知ることができるし、受け入れることが大事だとわかりました。

 最終日は、前回やった1か月前、今日、明日からの気分と顔を選び、自分がどういう状況でどういう気分になったのかを再確認できました。そして、今回のとりにグループごとに分かれて、書記とファシリテーター(リーダー)を決めてブレーンストーミングをしました。

 テーマはヤク中らしく、欲求の入る外的要因と内的要因、そしてその対処法を、仲間みんなで話し合って決めて、グループごとにファシリテーターが発表しました。それぞれ依存の仕方も違うし、いろいろな要因があり、様々な意見がとびかいました。

 自分ひとりでは気づけないような見方がたくさんあり、いろいろな対処法がわかりました。いつもやっている、言いっぱなし聞きっぱなしのミーティングと違って意見を言い合って白熱した議論ができ新鮮な気持ちでした。

 TCCプログラムを通して感じたことは、自分のことを知るためには、仲間の存在がいかに大事かということと、その事実をどう受け入れていくかが大事だということです。多くの仲間とフェローシップをとりながらTCCプログラムを受けられたことに感謝しつつ、この経験を大事にして、これからに活かしていきたいです。ありがとうございました。

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