【NewsLetter236】2月の家族会、支援する会は中止

福岡県の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態措置延長のため、今月(2021年2月)の家族会及び支援する会につきましては、中止とさせていただきます。

来月の開催につきましては、次号(237号)ニュースレター紙面にてお知らせいたします。

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【NewsLetter236】シラフの生き辛さ バス

施設に繋がり7年が経ちました。と言う事は、心の病気との付き合いも7年経つということになります。

この7年の間では色々なことがありました。生活していく中で、新しい仲間がたくさん入ってきました。自分は7年ダルクにいて気づけばサポートされる側から、仲間をサポートする立場になり、いわゆる咲きゆく仲間の一人になっていました。

施設に繋がったばかりの仲間を見ていると、自分が来たばかりの頃が懐かしく思えます。

繋がったばかりの頃は本当に何も考えていませんでした。回復のプログラムに対しての理解も出来ておらず、ここにいたら勝手に良くなるものだと思っていました。

いつも先行く仲間からは「本当に変わる気はあるのか?」と言われていました。最初の4,5年は、正直変わる気がありませんでした。勝手に変わると思い込んでいました。むしろクリーンタイムが長くなればなるほど楽になっていくはずだと、そういう妄想でずっといました。

仲間からは、勢いだけで5年位のクリーンは作れるが、それからが苦しいと聞いていました。その事を聞いた時は想像もできませんでした。ただ生活する、筋トレする、ただ仲間と笑う、ただ楽しむ。自分の好きな事だけは積極的にやり、やりたくない事や苦手な事は避けて生活していました。

薬を使っていた頃と内面では何も変わっていませんでした。ただ薬を使っていないだけ。そんな風なのに薬が止まっている自分に酔って、俺はプログラムをやっていると胸を張っていました。この時はまだ何も分かっていませんでした。そんな生活が何年か続き、ふと苦しいという事に気づきました。

それは薬を使っていた時の方が楽だったと思う程でした。たしかにクリーンではあるが、何か違うという感覚です。それは、生きづらさを完全に認められていないからでした。これだけやって来たという変なプライドが回復の邪魔をしていました。天狗になっていました。

だから自分の失敗で上手く行かなかったり、怒られたりすると、嫌になりました。自分勝手に自分なりのやり方でやってきた結果、事態は上手くいくどころか悪化しました。自分の考えや意思を使う事もそうです。頑張る方向が間違えていました。自分の考えを使うことを頑張っていました。ダルクにいて居場所が与えられて、回復のプログラムを提供されている中で、やるやらないを自分の考えで決めてきた結果が、クリーン7年を迎えても生きづらいという事です。

今もまだ回復の途中で苦しんでいます。そんな簡単には楽にさせてもらえないようです。自分の理想と違って、クリーンが7年あろうがどれだけあろうが、毎度失敗から学ばずやらかしてしまう毎日。自分はそれだけ生きづらさを認め、生き方を変えていくという事を難しく捉えているのだと思います。

仲間は、プログラムはシンプルだと言います。その事に、まだ経験が追いつき理解できるまで時間がかかりそうです。

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【NewsLetter236】クリーンを迎えた仲間の話 マー

3回目のバースデーを迎えることが出来ました。九州に来た当時、僕は幻聴があり、目に見えることをあまり頭に入れることが出来ませんでした。精神病院に入院するのが嫌で、周りの仲間に調子が悪い時でも相談をしませんでした。

何回か酒を飲んで幻聴を誤魔化して生活していましたが、次第に症状が酷くなり、自殺未遂をしました。それをきっかけに3週間ほど入院し、なんとか幻聴も収まり、普通の生活が出来るようになりました。

でも、薬物の使用期間が30年もあるので、そう簡単に普通の生活に戻れる筈はなく、何度か入退院を繰り返しました。

僕は、15才でバイクの事故をし、頭と鼻に傷を負い、今でもその傷が残っています。

その当時は思春期で、見た目も少し変わった事や、周りの僕への接し方も変わった事をきっかけに、僕はシンナー浸りの生活を2年ほど続け、その後18才で覚せい剤に出会いました。

それからは覚せい剤と酒の毎日で、十数年の間、長いトンネルの中で真っ暗闇の人生を送ってきました。

今現在は、少し小さな光が見えてきて、希望と目標があります。それに向けて、日々、自分のベストを尽くしています。最初はあまりやる気が出なかった事が、今では楽しみになっています。食事当番、筋トレ、ジョギング。この3つは、僕が今力を入れて頑張っていることです。

特に力を入れているのが食事当番です。これが僕のこの先の人生の光となる料理の世界です。週に2回当番があり、作る時はテンションが上ります。薬物の事など一切考えもせず、一心不乱に集中して作っています。料理は僕の回復の為の道具だと思っています。

あと何年かかるか分かりませんが、絶対に料理の世界に行きたいと思っています。

まだトンネルの中で針の穴ほどの小さな光が見えているだけです。あとどのくらい走ったらトンネルの出口なのか分かりませんが、日々ベストな生活を送り、光に向かって生活していきたいと思っています。

シラフの生活を送って、僕の頭もクリアな状態が続き、色々な事を考えられるようになりました。ずっとその場でのことしか考えず、先の人生などどうでもいいと思い生活していました。

もう40過ぎましたが、今からでもまだ間に合うと思い、人生設計を練っています。日々思う事は色々ありますが、何事もベストな生活を送ることだと、真剣にプログラムにも取り組んでいます。

今年はもっと積極的に色々やっていきたいと思い、ステップに取り組もうと思っています。自分の生きづらさや問題も見えてくると思っています。

もう薬物漬けの人生はまっぴらなので、自分の問題を早く見つけて、生き辛さを無くしていきたいです。

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【NewsLetter236】クリーンを迎えた仲間の話 コウジ

2月で無事1年を迎えることが出来ました。これも全て仲間のおかげです。

最近は特に仲間とフェローシップを取る事に重点を置いています。今まで散々仲間とトラブルを起こしてきて、自分の居心地が悪くなったら出ていくのを繰り返して、今やっと仲間と仲良くする事の大切さが分かってきています。

最近九州ダルクではトランプがブームです。時間も忘れて皆で熱中しています。コロナ禍で楽しみはそれぐらいしかありませんが、仲間と大きな声で腹の底から笑えるので、自分は幸せだと思います。

夜寝る前に今日も1日クリーンで過ごせたということを嬉しく思います。プログラムでは筋トレを頑張っていて、他に掃除なども頑張っています。この生活を続けて、このままスタッフを目指して行こうと思います。

家族の顔を見たいと思うときもありますが、頑張っていればいつか会えると思っています。

自分の夢は学校とかの人前で話せるようになる事です。昔憧れた、人前で話すという夢を忘れてはいません。時代遅れの格好かもしれませんが、好きな服装で、人前で喋りたいです。

昔、工場のライン作業についていたことがありました。今思えば、それは立派な仕事とだと思えるのですが、当時の僕は仕事にやりがいを見つけられませんでした。今はダルクのスタッフになって人前で話すことが、自分の生きてきた意味だと思います。

自分の経験したどん底は、自宅マンションで自分の手を包丁で切ったことです。今も自分の手には傷跡が残っています。マンションの扉を開けた時の親の気持ちを思うと、忘れることは出来ません。薬を使うとこんな恐ろしい事になるという事を伝えていきたいです。

自分はもうダルクに来てトータルで7年になります。でも1日たりとも無駄ではなかったと思います。過去があるからこそ、いま夢があります。今度こそ土台ができたと自分では思っています。

もう酒を一生やめたいです。去年の今頃は酔っ払って中洲の川を泳いでいましたが、今はクリーンを心から楽しんでいます。仲間と今出来ることを楽しんで続けて行く事が、夢にも繋がります。神に感謝し、2つのものを見分ける賢さを選んでいきたいです。

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【NewsLetter235】年始ご挨拶 NPO法人九州ダルク代表 大江昌夫

謹んで新春をお祝い申し上げます。

皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。年末のニュースレターにて行いました緊急支援のお願いに付きましては、多くの方よりご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

この年末年始、例年九州ダルクでは正月にキャンプを行っていましたが、今年は自粛し、初詣も行わず美野島にて静かな年明けを迎えました。年末年始の人出からか、正月の連休明けには新型コロナ感染者数が一気に増え、今この原稿を書いている時点では、福岡でも近々緊急事態宣言が出るのか出ないのかという状況です。

色々な意見を耳にもしますが、私達に出来ることはただ、行動を自粛し、家族や施設のような共同生活を行っている関係以外との接触をなるべく避け、会話の際にはマスクをし、手洗い消毒などの感染予防に務めること。

ただこれだけの事を継続するしか無いようです。この1年でライフスタイルも随分変わりました。

個人的には規則正しい生活を心がけて健康に留意し、適度な運動を1日の中に取り入れています。それでも日々自由に過ごせないストレスは気づかぬうちに溜まっていくものです。

そんな中でメンバーも、時々不満の訴えや、感情を乱したりすることはあるものの、ミーテイングで話したり人の意見を聞いたりと努力しながら、本当によく頑張っていると思います。

ダルクのプログラムの中での新しい取り組みとしては、ヨーガの実習をオンラインで出来るよう、試しに先月行ってみました。

狭い空間で行うので体の動きは限られますが、メンバーも楽しそうに取り組んでいました。この1年は他のダルクとや自助グループでの交流が思うようには出来ない中で、ヨーガや鳥取岡山ダルクとの連携で貴重な時間を過ごしています。

人間は社会的動物で、社会なくして個人はないと言われますが、これはクリーンな生活を重ねていく上でもとても大切な考え方だと思っています。自分が社会を構成する一部であり、社会に貢献できること、社会からも受け取っていることに気づくと回復の中に喜びが生まれます。

自分勝手な行動が減り、誰かのために動くことが出来るようになるようです。私達はまずこれを、ダルクや自助グループの中の仲間同士で覚えることから始まります。それからダルクのプログラムの中で、社会に向けて回復の道を辿っていきます。

ダルクのプログラムとは言いますが、ダルクの中だけでは回復は出来ません。社会との関わり、皆様の様々なお力添えなしには、本当に難しいことだと感じています。

そして最後にはなりますが、このような状況下でも、薬を使いたい気持ちともう使いたくない気持ちに挟まれて、苦しみを一人で抱えることしか出来ない多くの薬物依存症者が、一人でも多くダルクや自助グループ、そして仲間の輪の中に辿り着くことを願って、今年も力の限り取り組んでいく所存です。

どうか本年も九州ダルクをご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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