【NewsLetter210】九州ダルク支援会からのたくさんのお願い

九州ダルクの立ち上げから支援会の世話人を続けてもう25年になります。支援会メンバーの方々には、月1回第4木曜日19時からおよそ2時間、集まり、話しあっていただいています。感謝です。

メンバーは、九州ダルクの代表、スタッフのほか、カトリック美野島司牧センター、県精神保健センター、保護観察所、更生保護施設、家族会、ナラノン、ヨーガ学会などに所属される多彩な方々です。

みなさんそれぞれとてもハードな仕事を抱えられながら、じぶんケアのいとまもないままに、参加されます。

「支援するから救われる」

そんな思いをゆたかに感じることのできるひとときだからかもしれません。

司牧センター老朽化のため建て替えをする中、福岡教区のご厚意により、九州ダルクは今年、新設された建物に入ることが出来ました。昨年から1年をかけて建てかわリ、施設は新しくなりましたが、今までとおなじように、人生を薬物にからめとられてにっちもさっちもいかなくなった人たちが救いをもとめて集まります。

九州ダルクを創設したスマイル、これを引き継いだタメ。九州ダルレクで回復した多くの仲間、旅立った少なくない仲間、そして今希望の灯を求める仲間。みんなの苦しみと悲しみと喜びが積み重なった場所。それが九州ダルクです。

薬物依存症には誰でもおちいります。お金持ちも貧しい人も、高学歴の人も、学校に行っていない人も、職のない人も、職のある人も。弁護士も、医者も、校長も、政治家も、実業家も、ス一ポツ選手も、芸能人も、浮浪する人も、家にこもる人も。男も女。老もいも若きも。

ただ九州ダルクに光や温かさや命を求めて集まる人には共通したところがあります。弱り切って、使い果たして、息も絶えそうな人たちです。みずからの人生のなかのどん底に沈み切った時期の真っただ中で、もがきあえぐ人たちです。余裕のある人や豊かな人はいません。

食べるものも着るものも住むところももたない人たちが集まる場所。それが九州ダルクです。ここに必要なものは、皆さん方のたくさんの、愛、情、知恵、そして思いやりです。
求めれば与えられる、必要なことは続けられる、助けるものは救われる、そう信じて 25年間、九州ダルクを支援し続けることができました。これからも「支援するから救われる」を深く実感しつつ、引き続き九州ダルクを支援させていただきたいと思います。

皆様とともに、感謝。

九州ダルクを支援する会 弁護士 八尋光秀

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【NewsLetter210】家族会の はなはな

私は、約13年前九州ダルクの家族会に繋がった日、私の病名「共依存」である事を告げられました。

その頃の私達は、争いを避ける為に家を出て、途方も無い恐怖に襲われ、暗闇の中を手探りしながら、正気ではない行動を懸命に続けていました。そ んな折、熊本の施設長さんの言葉で、立ち止まり、歪んだ対応に気づかされました。それでも手を放せずにいた私達に、亡き中嶋さんは快く応じて頂き、息子に回復の方向を示して下さいました。

告白から5年の間、私達の出来る可能なことを全てやり尽した後、第一ステップの・・・無力の深い意味を理解し、変えられないものにしがみ付き、長引かせ、苦しませた事を詫びて、退院と同時に施設に繋がっていきました。

生死の分らない時期もありましたが、不思議と不安や恐れは薄れ信じて委ね「覚悟」ができました。

「全ての出来事は必然だ」と言っていた息子は、新しい場所で生かされています。家族会や自助グループを通して多くの方々に支えて頂きながら、「共依存」を認識し、手を出さず見守り続けています。苦しみから解き放たれ、自分と向き合いステップを進め、回復の経験を重ねられています。

長い間歩みを止めず通い続け、多くの気付きと、少しの勇気で変えられるものを一つひとつ変えていく日々の中、思いもよらない提案を受け、7年振りの再会。息子の顔は穏やかで、大きな力を与えられ、何かの為に生かされている様に感じました。こんなに早い時期にハグし、分かち合えたことは表しつくせない感謝と、何よりもそれぞれに回復の道は用意されていると実感いたしました。

毎月のように九州ダルク家族会に足を運んで下さる岩井さんからの実践的提案で、私達は、回復の一歩を踏み出せました。

そして繋がつて間もない頃、トキさんから「家族会と自助グループの手を放さなければ大丈夫」との言葉を信じて今があります。

病気の息子と私たちに、より良き人生をもらい、今日を生きて、私に勇気ある行動を示してくださった先 行く仲間の方、私もまた、私の経験を伝えて手を差し伸べられたらと願っています。

これからも家族会が良き場所であり、回復の場であること。

苦しい絶望の日から、これまでの全てが必要であり、今の私になるために続いていた道しるべでした。大きな力によって、関わって下さった皆様方に心より感謝申し上げます。

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【NewsLetter209】薬物依存症のイジケムシ

こんにちは。イジケムシです。

前にニュースレターを書いてからし ばらく経ちました。九州ダルクが元あった場所に戻って半年が経ちました。

自分が初めて薬でどうにもならなく なった事を認めた場所で、プログラムをやっています。

最近、自分の優柔不断さや、人任せ にしてしまう部分で痛い思いをしました。ずっと昔からある自分の欠点です。

向き合う事を避けてきました。少し前、自分のやるべき相談や方向をしませんでした。自分が嫌な思いをするのは役割のせいにして、辞めたいと思っていました。やるべき事は分かっていても気持ちが折れていました。

とにかく逃げたかったです。仲間には何も話しませ んでした。代表に、「どうしたい?好きに していいぞ」と言われた時、迷いまし た。

でも、自分の最初の考えとは逆をやる方を選びました。今まで自分は、最初の考えを選んできた結果、ダルクに辿り着きました。恐れのままに行動したり、不安のまま行動した結果です。

今までと違った選択肢を取るのは自分にとって勇気がいります。自分の回復には正直さ、心を開く事、やる気、あと少しの勇気が必要です。

生き方を変えるために一歩踏み出す勇気、自分で出来ない部分を認めて、仲間に助けを求めていきます。

もうひとつ自分の問題として、同じ失敗を何度も繰り返しています。その都度痛い思いをしても、次に生かすことが出来ていません。常にその場しのぎなので、怒られたら自分の中で終わりにしてしまっています。

よく、叩いても響かないやつだと言われてきました。今、失敗に関してその内容をノートに書くことを与えられました。同じ失敗であれば書く回数が増えていきます。

自分が やった事をキチンと自分で理解して、嫌な思いをする。その中で、少しずつ行動を修正していきたいと思っています。

今までの生き方を変えていく事は、 自分にとっては難しいです。でもダルクに居て、仲間の中に居る内に変えていきたいと思っています。今 ここに居る自分と仲間を大切にしていきます。

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【NewsLetter209】薬物依存症のオビト

九州ダルクのプログラムについて

4年前の8月に入院していた精神病院を強制退院となりました。行き場のない中、 施設に電話を掛けました。そして、無理に面会の時間を作ってもらい、施設に入寮しました。

その当時の身なりはジャージにサンダルで、髪に寝癖がついている状態でボロボロでした。体の状態は酷く、精神 状態も社会で働けない自分が嫌いでしたし、どん底でした。

そのような状態ですか ら、施設長との面会の時、「生活についていけないかもしれない」と言いました。

施設長からは、「今日一日やればいい」と言われました。その言葉で少し楽になれたのを今でも覚えています。

その日から今日一日のプログラムが始まりました。それからすぐに、岡山ダルクに異動となりました。

約1年後に再び九州ダルクに異動となり、現在に至ります。

その間色々な 問題と直面しました。思い通りにいかず、仲 間と口論になったり、パイプ椅子を壊したりしました。施設が建替えの時には、運動 が思うようにできず苦しんだりしたことも ありました。

今もですが、何が必要で、何がそうでないかで物事を判断するよりも、好きか嫌いかで判断する事が多すぎて、すぐに自己中心的な考え方になってしまっていました。

プログラムの中で、自分の 問題を意識していないとすぐにバランス を崩してしまいます。

現在では、ミーティング、スポンサーシップ、12ステップのシェア、運動などを仲間達とこなしています。

約4年プログラムを続けた結果、仲間のサポートをさせ てもらったり、1か月分の金銭管理が出来るようになったり、思わぬ恩恵を与えて貰いました。

自分が望むようなものは与えられませんが、自分の回復に必要な物が与 えられていきました。そのプログラムが当 たり前にならず、感謝を忘れないようにしたいです。

正直なところ、まだまだ苦しい時期も多いのですが、去年の今頃よりも現在の方がラクです。来年の今頃はさらにラクになっていると考えるとプログラムを信じることが出来るし、希望となります。

このように前向きに考えられるようになったこともプログラムの成果の一つだとも思います。

調子が悪い時はプログラムが障害物であるかのように錯覚してしま います。そういう時こ

今日1日、目の前のプログラムをこなし ていきたいと思います。ありがとうこざい ました。

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【NewsLetter209】薬物依存症のコウジ

はじめまして。

物依存症のコウジです。群馬ダルクから2週間ほど前にこちらに移動となりま した。初めは茨城ダルクで生活していた のですが、酒が止まらず群馬に移動となり、1年過ごしました。それでも、お酒が止まらず、 九州に来ましたが4日目にお酒を飲んでしまいました。

今はクリーンで過ごしています。福岡では生活費が2000円もらえたり、冷房が効いていたり、人数も少なく生活しやすいといった印象です。来てすぐお酒を飲んでしまいましたが、福岡でお酒 を止めたいと思っています。もう一度初心に帰り、クリ ―ンを作っていきたいと思っています。将来社会復帰する為に頑張っていこうと思っています。

今は飲みたい欲求は薬のおかげで落ち着いていますが、依存症は治らない病気です。今だにミーティングとかで薬の名前などを耳にすると、ワクワクしてしまいます。今はまだ目の前にしたら使ってしまうと思います。 日々無力を認めミーティングでおろして いかないと、クリ ーンが保てません。とに かく今はクリ—ンを作っていきたいと思っ ています。

ここ数年は酒が止まらず刑務所に行ったりして、時間をロスしまくってきました。どうにかこの辺で立ち直り、クリ ーンを作って社会復帰できるよう頑張りたいで す。

やっぱり真面目にプログラムに取り組まないと前に進みません。茨城ダルクに 戻りたいと思う気持ちはありますが、この場で頑張っていかなくちゃと思っていま す。

最近自分はあまり元気が無く、筋トレも力が無いし、外見も気にすることなく生 活しています。昔の輝いていた時代を思い出し、今のだらしない自分と比べてしまい、やる気の出ない自分にうんざりしてしまう時もあります。処方を飲んでいるという事も一つの理由だと思っています。

いつか回復してまた輝ける日が来るよう、今は今日1日で生活していきたいと思っています。

もうやはり何を考えても僕にはダルク で頑張っていく事しか道はありません。回 復して家族との関係を再構築できるよう 頑張りたいと思います。群馬ダルク、茨城ダルク のスタッフ、仲間達。いろいろお世話になりました。またどこかでお会いした 時はよろしくお願い致します。

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