【NewsLetter217】鳥取・岡山・宮崎・九州ダルク合同フェローシップに参加して

マー

 今年初めて参加しました。あいにくの天気で海には少ししか行けませんでした。二泊三日のキャンプで海で日焼けができると思いましたが残念です。バーベキューをやり、外で食べる料理はやっぱり格別に美味しかったです。 海に行けなかったためゆっくりしている時間があったので、身体も休めることが出来ました。いい思い出になりました。

オビト

 自分は性格的にノリが悪いところがあるので、イベント事は苦手です。しかし、鳥取・岡山・宮崎・九州の仲間のサポートがあったので、BBQ、昼食作り、サーフィンなど多くのことが楽しめました。プログラムの恩恵なのか、年が経つ毎にイベント事に余裕ができてきた自分 がいます。ありがとうございました。

クルクル

 今回、鳥取・岡山・宮崎と、人数が多くバタバタするだろうなって思っていましたが、案外スムーズでした。久しぶりに会う仲間、新しく会う仲間がいて、皆楽しんでいるし、シラフでのキャンプは良いなって思いました。サーフィンも3日間して楽しかったし、やっぱリ仲間は大切だなって気づく3日間でした。ありがとうございました。

コウジ

 今回キャンプに初めて参加して、すごく 楽しかったです。各ダルクの代表に深く感謝したいです。九州ダルクに約1年前に来たときから、7月のキャンプの話は聞いていて、自分の中で一番楽しみ にしていたイベントでした。不安はありましたがすごく楽しめた3日間でした。

バス

 毎年恒例の宮崎ダルクとの合同キャンプ。今年は鳥取、岡山の仲間も一緒に参加しました。今回は4回目で、最初の頃に比べると流れも分かって、その分、余裕を持ち、楽しむことが出来ました。知っている仲間との再会や新しい仲間との出会いもありました。3日間を共 に生活する中で、他の施設の仲間を見て 色々勉強になりました。今後の自分の行動を改めていくいい剌激になりました。素面で楽しめるのは仲間のおかげです。

クニ

 今回、自分は3回目なのですが、今回参加が初めてのメンバーもいて、気を使うところもありましたが、楽しめました。普段やらないサーフィンやバーベキュー、色々な施設の仲間とのフェローシップ。楽しむのに年齢性別は関係ない事が改めて分かりました。楽しむことを続けます。

テラ

 今回キャンプヘ参加しました。キャンプは初めてだし、自分は人見知りなので不安でした。でも仲間がサポートしてくれて、とても楽しめました。宮崎は自然がいっばいです。その中で初めてサーフィンをやりました。昔と違って、シラフの頭で仲間と一緒に楽しめました。仲間がいるから自分も変わっていける。仲間に感謝です。

イジケムシ

 宮崎キャンプにいってきました。久しぶりに会う仲間もいて、自分がダルクにつながった最初の頃の事を思い出すことが出来ました。その頃に比べると少しは成長できたと思います。一緒に楽しんでくれた鳥取・岡山・宮崎、そして九州ダルクの仲間に感謝しています。


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【NewsLetter216】NPO法人九州ダルク代表 大江昌夫

梅雨時の紫陽花が美しく咲く頃となりましたが、皆様お変わりございませんか。

急なお知らせになり申し訳ありませんが、九州ダルク家族会として活動を続けてきましたが、会の方向性にズレが生じてしまい、去年より話し合いを続けてまいりましたが、残念ながら解決の糸口を見つけることが出来ませんでした。

このまま九州ダルク家族会として継続していくことが困難となり、6月23日の家族会を最後に解散いたします。長い間、九州ダルク家族会にご参加およびご支援を頂き、誠にありがとうございました。

これに伴い九州ダルクでは新たに7月より、薬物問題でお困りの家族や関係者の皆様が集える居場所を立ち上げることと致します。プログラムを通して愛と共感と安らぎが得られるようスタッフ一同努めてまいります。日時など詳しいことは次回掲載いたしますので、皆様のご参加お待ちしております。

梅雨時は、心身が不安定になりやすい時季でもあるといわれます。例外なく毎年この時期はいろいろなことが起きます。特に代表になってから感じる事ですが、ダルクの中で仲間に寄り添い、仲間とともに回復の道を歩むということは、自助グループのスポンサーシップのようにかなりの期間を親しく付き合っていくということのようだと思います。自分自身の問題ばかりではなく、その人の問題やその人と自分の関係も構築していくということなのだと。

関係性の病気である私は問題を増やしてしまう恐れをいつも抱きながらも、仲間との関わりの中で回復し成長していける喜びを感じています。私自身を正直に見つめる勇気をハイヤーパワーに祈りながら、仲間とともに今日一日を生きていこうと思います。

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【NewsLetter216】福岡県精神保健福祉センター I

福岡県精神保健福祉センターでは、平成11年度からご家族向けの薬物依存家族教室を、平成27年度からご本人向けの薬物依存回復支援プログラムを行っています。その両方で、九州ダルクさんにはメッセージをいただいたり、アドバイザーとしてご参加いただいたりしている他、九州ダルクの利用者の方々にもご参加いただいており、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

私がはじめに担当したのは家族教室でしたが、はじめは自分に務まるのだろうかととても不安でした。けれども、ダルクさんから「回復者本人からのメッセージ」をいただくなかで、渦中におられるご家族のみならず、私自身も希望を持ち、回復を信じることができるようになり、「ひとりではない」と思えるようになっていきました。

昨年度からはご本人さん向けの回復プログラムにも携わらせていただくようになりました。プログラムは、毎回スマープというワークブックに沿って進めています。順番にワークブックの内容を読みあったり、課題に取り組んで、それを発表してもらったりしながら、薬物使用の引き金や欲求への対処方法等について皆で考えていきます。

私たちもわからないことが多いので、参加者の方からたくさんのことを教えていただいて、学ばせてもらっています。大江さんにも時々アドバイザーとしてお越しいただいて、優しいフォローやご助言をいただいています。おかげさまで、プログラムはとても温かい雰囲気となっており、「他の人の話を聴けてよかった」「こういう風に話せる場を大事にしていきたい」といった感想が聞かれることが多くあります。

自助グループや、ダルクさんやジャパンマックさんといった回復施設に勝るものはありませんが、当センターのプログラムは、病院や回復施設は敷居が高いけれども、センターなら無料だし、ちょっと行ってみてもいいかと思って来てくださる方も多くなっています。

当センターのプログラムが、参加される皆さんが安心して話せる場の一つとなり、また様々な情報を知るきっかけになれば幸いです。当センターでは、事務所内にダルク募金箱を設置して、少しですが募金も時々させていただいています。九州ダルクを支援する会の一員として、募金も含めて、引き続き、微力ながらお力になれることがありましたら支援させていただきたいと思います。

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【NewsLetter216】薬物依存症のマー

クリーン1年を迎える事が出来て良かったと思っています。

施設につながってはじめてのバースデーです。自分は13才の時から何かしらの薬物でラリっていました。もう30年も薬漬けの日々で、刑務所以外で1年も薬物を断ったことがありません。未だに薬の後遺症に悩まされる時があり、自業自得だと自分に言い聞かせながら生活しています。

ここでの色々なプログラムの中に、筋トレと食事当番があります。自分が特に真剣に取り組んでいるのがこの2つです。

筋トレは自分の体づくりにもなるしダイエットにもなるし、良い面ばかりです。動くのが嫌いな自分としては信じられないくらい筋トレをしています。これも成長のひとつだなーと自分なりに思っています。

料理の方も本やテレビで美味しそうなものを見つけると、作り方を覚えて食事当番の時に作っています。「美味しい」と言って貰えた時は嬉しいです。

何かに熱中していれば薬物の事を考えないのですが、暇を持て余すと薬物の事を考えるのは、今も変わっていません。

まだまだ残りの人生があるので生まれ変わった気持ちで何事も取り取り組んでいきます。あまり昔のことは考えないで前向きに生活していきたいです。自分はまだ人生を諦めていないので、やれることは自分なりにやっていきます。

隙があると手を抜く癖があるので、そういう所から変えていきたいです。毎日の生活の中でちょっとずつ成長していきたいです。

今までの生活にはあまり触れたくないのでここでは書きません。1年のクリーンを迎えても、まだまだだと考えています。もっとシラフの時間を増やしていこうと思っています。ステップとか、ミーティングとか、プログラムとか、仲間のお陰だとか言うけれど、自分では何に効果があるのか分かりません。

でも1年のクリーンを迎えることが出来ました。シラフの生活も大事なことですが、普通の事ももっと覚えなくてはなりません。掃除が嫌いなのでどうしても見えないところは手を抜いてしまいます。そういうちょっとした所から直して、真面目に生活しなくてはなりません。仲間の良い部分は真似して、悪い部分は自分から省いて成長していきます。

油断は出来ないので、油断せずクリーンと共に成長していきたいと思っています。今でも昔のことを考えると気持ちがブレるときがありますが、段々と今の時間を生きられるようになってきました。まだまだクリーンな生活1年ではありますが、これからも「シラフ」な時間を生きていきたいです。

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福岡保護観察所保護観察官 T

 私とタカさんの出会いは去年の秋でした。施設から出たあとに、初めて会ったときのタカさんは、表情も堅く、少しうつむき加減で、時折きょろきょろと周囲を見渡すなどして、緊張を隠せない様子でした。

「これからダルクで、どんな生活をしていこうと思っていますか。」

 きっと、施設にいた頃にも何度も聞かれたであろう質問に、緊張しながらもしっかりと答えてくれました。そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ、と気の利く雰囲気を出せればよかったのですが、かくいう私も初めてのことで緊張していましたし、しかも、数ヶ月前に刑務所勤務を辞めたばかりで、社会に出て間もない頃。聞きたいことを書いたメモをチラチラと見ながら話をうかがうのが精一杯でした。

 タカさんとは、月に2回プログラムでお会いし、プログラムの前に話をするということになりました。1ヶ月も経つと、タカさんはダルクの生活にすっかり馴染んで、いつもダルクでのいろいろな出来事を話してくれるようになりました。付き添ってくれるイジケムシさんとは、筋トレで競い合うライバルだと、とても張り切っていたのが印象に残っています。

 ダルクのメンバーだけでなく、プログラムに来ている他のメンバーの人とも、プログラム前の待ち時間に話を弾ませていました。プログラムに来ているメンバーにとって、タカさんのように自分と同じ境遇にある人と共感し合えることは、素晴らしいことです。タカさんと同じプログラムを過ごしたメンバーが、たとえ今すぐにではなくても、いつかタカさんやダルクのことを思い出して、繋がるきっかけになればいいなと思いました。

 タカさんと一緒に過ごしたのはたった数ヶ月の期間でしたが、タカさんが、ダルクの中で仲間とともに回復していく姿を目の当たりにできました。大盛況だったダルクのクリスマス会。タカさんは、ダルクの一員として忙しく動き回っていました。そんな中、タカさんは部屋の外でステージを眺めていた私に、料理を手渡してくれました。その時の笑顔は、回復するために何が必要なのだろうという疑問にひとつの答えを投げかけてくれました。そして、一緒に時を過ごしていくことそのものが、私自身の成長にもなれたように思います。

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