【NewsLetter148】仲間からのメッセージ・薬物依存症のサル

 九州に来て2年が経とうとしています。昨年の11月から彼女ができて、「バレなきゃいいや」と自分の考えで。10か月間隠してきました。「プログラムを外さなきゃいいや」とスタッフに怪しまれても、独りでコーヒーを飲みに行っていると嘘をついて、コソコソやってきました。

 先々月、トキさんに彼女のことを話しました。トキさんには「彼女を棚上げするか、ダルクを出るか」と言われ、今は独り暮らしをしながら、ダルクに通所しています。

 こんな形で独り暮らしを始めることになりましたが、来年もがんばっていきたいと思っています。今年1年ありがとうございました。

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【NewsLetter148】あいさつ(九州ダルク代表・大江昌夫)

 師走の候、寒気きびしいなか、何かと忙しいころとなりましたが、みなさまはお変わりございませんか。先日行われた九州ダルククリスマス会には、たくさんの方々に参加していただき、誠にありがとうございまいした。思っていたよりも多くの方々に来ていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさまの笑顔や笑い声で今年1年の苦労も報われた気がします。恥ずかしがりながらも、メンバー全員で歌った「なごり雪」にたくさんの拍手をもらい、心が温かくなる思いでした。

 ここでダルクの運営状況の話はとても心苦しいのですが、今現在ダルクにいる者全員が、生活保護に頼る人たちだけになってしまっているのが現状です。生活保護者の支給額は、普通、ダルクがもらっている入寮費の3分の2しか出ないのが現状です。今回、そのうちの1人は、いまだ申請もできず、チャリティになっている次第です。

 車の車検や修理、税金などでたいへんだった上、佐賀ダルクの開設に伴い、活動の場が広がり、経費がかさむ一方です。今現在、仲間の日々の生活費をまかなうのがやっとなのが実態です。当然、家賃やスタッフの賃金の支払いに困っています。

 私どもの努力が足りないためではありますが、ダルクの活動をご理解いただきまして、度々のお願いで心苦しいのですが、みなさまの愛に頼る方法しかわかりません。どうか、よろしくお願いします。

 今年1年、たくさんのご支援、ご協力をいただき、ありがとうございました。心から感謝いたします。みなさまが健やかな新年をお迎えになられますよう、心からお祈り申し上げます。

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【NewsLetter147】仲間からのメッセージ・薬物依存症のカロリ

 8月11日、2年3か月お世話になった病院を後にして、ダルクに来ました。病院のスタッフからは、ダルクに関する説明はなく、何もわからないまま、ダルクに到着し、不安と緊張の中、新しい生活が始まりました。

 ダルクでの生活が始まると同時に、逆恨みとともにブロン錠を飲み始めました。はじめは、2週間くらいでやめるつもりでしたが、止まらずに1日1瓶で3か月ちょっと。入寮の時に持ち込んだヘソクリもなくなり、三食を犠牲にした毎日になりました。

 そもそも、ダルクの仲間やスタッフが気づかないわけもなく、1か月半ぐらいは裸の王様状態で、自分だけがバレていないと思っていました。

 その後も日々、スタッフや仲間を裏切って飲み続けました。いろいろな忠告や提案も聞かず、一日中罪悪感とともに生活し、日々、膨れ上がる罪業感や不安を抱いて眠りにつくという生活が続いています。

 もちろん、こんな状態でブロンが気持ちよく効くわけもなく、離脱を抑えるためだけに飲み続ける不毛な依存患者の状態が続いています。すり減り続ける精神と肉体がいつまで続くか綱渡りのような生活をしています。

 この3か月ちょっとでやったことといえば、教会の事務所のドアを、電話したさにバールでこじ開けようとしたり、神父様のビールを盗んだり、麻雀で借金をしたり、1日ダルクを出て、北に向かって自転車で行ったり、そんな感じです。

 10月にダルクフォーラムがあり、初めて壇上に立ちました。父親が来ていたので、目をそらし続けていましたが、フォーラムが終わって会場を後にする父親が自分のことを見て、見てはいけないものを見たように、視線をそらしたことが印象に残っています。

 この時は、自分は父親をつなげるために、ダルクにつなげられたのではないか、という妄想が入り、おれの役目はもう終わったとばかりに……。

 今は思ってませんよ。

 仲間ですが、みな、すごく個性的な人ばかりです。もし、普通の生活をしていたら、たぶん、知り合えなかったでしょう。濃いめというか、濃ゆすぎです。

 とまぁ、いろいろあったりしながら、ダルクでの生活をしています。

 離脱症状を抑えるため、ブロンを飲むという悪循環、この悪循環から抜け出そうとあがいてみても、長くて3日しかもたない自分が情けないです。やめたい。ブロンなんてなかったらよかったのに。

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【NewsLetter147】仲間からのメッセージ・薬物依存症のジャイアン

 10月15日に佐賀で、「九州ダルク16周年&佐賀ダルク開設フォーラム」がありました。いろんな人たちの思いが重なりあったよいフォーラムになってよかったと思います。

 11年前にダルクにつながって、薬を止める決意をしてから、何度もスリップを繰り返し、人を憎み、人をだまし、そして自分をだましてきました。

 頭の中を廻る言葉がいろいろあって、それは仲間たちからの言葉や本で読んだ言葉でした。いろんな言葉をもらっていても、自分には受け入れることができなくて、必死にその言葉を守るだけの11年だったような気がします。

 でも、最近、ステップの本を仲間から借りて読んでいるのですが、まず、ステップ1の「無力」のことが気になりました。

 それは「降参する」ということらしいのですが、ぼくにとっては「そんなことはダルクに入ってすぐのAAの本を読んで、もうできているよ!!」と思ったですが、“有力”になりきっている自分を感じていたので、そこからやり直すことにしました。

 降参というのは、とても嫌でした。でも、心が救われた言葉があって、降参するというのは、「もう、戦わなくてもいいんだ」という意味だと書いてあって、ホッとした自分がいました。

 でも、ステップは100%、認めないといけないということなんで、まだまだできていないのが現状です。そんな自分でも、フォーラムの時、仲間の中で一番初めに話をしたのですが、みなさんは受け入れてくれて、笑ってくださったので、本当に感謝できました。

 それと、好きなことをやめて、嫌なことをやれば気づくことが多いというのも気に入りました。

 最近、NAでのGSRという役割をやめて、心に空洞ができていたのですが、その空洞に、自分のことをやるということが入ってきました。

 生まれてこのかた、服をハンガーに掛けるということをろくにしたことがなかったのですが、なぜかわからないけど、ハンガーに掛ける気になって、掛けたところ、服を選ぶ時にイメージしやすいということがわかって、すごくうれしかったです。

 「そんな小さなことがうれしいのか?!」と言われそうですが、ぼくにとっては大革命でした。

 最近になって、やっと成長しだしたような気がして、無駄な時間を過ごしてしまったという悔しい気持ちが湧いてきそうですが、「千里の道も一歩から」と、仲間が言ってくれたことを思い出し、あきらめず、くじけず、がんばっていきたいと思います。

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【NewsLetter147】九州ダルク支援会 T・Y

 新聞に掲載された写真を探してほしい。新聞社の、私が勤務する部署に電話が回ってきたのは3月9日。たまたま、15年前に私が取材した記事だった。

 夕刊に掲載したインタビュー記事で、「壮大」な計画を語る九州ダルクの創設者・大木文夫さんが写っていた。

 このインタビューをきかっけに、当時、誕生間もなかった九州ダルクを取材。同僚の記者にも手伝ってもらいながら、2か月間で30回を超す連載記事を書いた。

 だから、九州ダルクとスマイルさん、そして、ダルクにいた人たちのことは忘れられない。

 そのスマイルさんが亡くなったことを、この電話で初めて聞かされた。遺影に使用するための依頼だった。はじめに依頼を受けた写真部が見つかられずにあきらめかけていたところで、念のために、とデータベースを担当する私の部署に回されてきた。

 資料庫をひっかき回したがだめで、最後はハードディスクに収められた未整理写真のデータを一枚ずつ見ていき、ようやく発見できた。

 写真を届けに十数年ぶりに九州ダルクを訪ね、代表の大江昌夫さんに「一番、スマイルさんらしい写真だから」と言っていただいた。

 名前の通り、顔いっぱいに笑みを浮かべ、夢を語るスマイルさん。九州にダルクを根づかせようというのが、その時の夢だった。

 ひとしきり、思い出話をして帰り際に、大江さんから、「支援する会」に誘ってもらった。

 「傍観者じゃだめだよ。見ているばかりじゃ、つまらないだろ」。スマイルさんから声をかけられたような気がしている。

 支援というほどのことはできるか、自信はないが、自分にできることを少しずつでも積み重ねていきたい。ダルクの「仲間たち」の努力に負けないように。

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