今月(2021年7月)の家族会および支援する会につきましては、中止といたします。
次回の予定につきましては、次号ニュースレターにてお知らせします。
今月(2021年7月)の家族会および支援する会につきましては、中止といたします。
次回の予定につきましては、次号ニュースレターにてお知らせします。
新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況等に鑑み、残念ながら今回(2021年6月)の支援する会、および家族会につきましては中止としました。
次回の予定につきましては、次号ニュースレターでお知らせいたします。
コロナウイルスの中で行われる皆さんのリハビリは大変な事になりましたね。ウイルスの感染を恐れることなどで、なんとなく閉塞的になってしまい、リハビリのためにとても必要とする仲間たちとの出会いやふれあいが少なくなり、人を好きになったり、共に何かを作ったり、自らの意思で物事を決定し、心は自由に動くのに現実を動かせない時があり、自分の殻に閉じこもり嘆き悲しむ心で、布団の中でぬくぬくしてしまう危険性がありますね。そこから出ようとする事は大変厳しくなります。
美野島司牧センターとDARCの関わりは27年になります。その時、神様からお告げのようにDARCとの出会いがありましたので昨日の事のように覚えています。美野島に来て間もない頃、数人の薬物依存症の若者がリハビリをする場所を求めて相談に来ました。薬物依存症の世界に全く無知だった私は、彼らを迎える事は無理だと思い即座に返事ができませんでした。それで、とりあえず彼らを一週間センターに滞在させ、福岡でリハビリできる場所を一緒に探しましょうという話になりました。
そして彼らが美野島に滞在していたある日の真夜中の出来事です。3時ごろ大きな笑い声で私は起こされました。そのグループの1人の若者が、教会の屋上に上がり袋の中にシンナーを入れて一生懸命に吸っていた。そして私の顔を見て「私はチョウチョウだ、私はチョウチョウだ」と叫び下の通りに飛び降りようとした時、捕まえたその若者。彼の腕をそっと掴んで静かに彼の仲間が寝ている部屋まで連れて行きました。翌朝真っ先に仲間が彼を病院に連れて行きましたが、私は聖堂に祈りに行って考え込んだ。
この若者を通して神様は合図して「この人は見捨てられないよ」というメッセージを私に送ったのではないかと感じました。
ともかく、あの夏の真夜中の衝撃的な出来事以来、美野島司牧センターに彼らを受け入れ共に今日まで歩んできました。
27年の間に仲間の結婚や社会復帰などの大きな喜びを共に祝い、仲間の大切な命を失った時の悲しみも分かち合いました。その時こそ私たちの間に強い絆がうまれ、その絆を持って今のコロナウイルスによる困難の中で美野島司牧センターでのDARCの存在を必要とされています。
今日コロナウイルスにより大変な状況となってしまいました。
しかし、苦しい時こそこのチャレンジに挑戦して答える事で自分の自信、リハビリの目的を新たにするきっかけでもあります。DARCの道を新しい心で、12ステップを踏みながら、自由を勝ち取り、社会復帰を信じて歩いて行く事です。「立ち上がらせて歩き出しなさい」厳しい時こそ自分の心の中でこの言葉が強く響くと思います。
自由に生き生きと暮らして行くことが神様の望みです。神様には大切な人しかいない。排除しなければならない人、裁かなければならない人はいません。
皆さんと一緒に勇気を持って生き生きと歩いて行きましょう。
自分は、4月に病気になりました。その病名は心筋梗塞です。生死に関わる病気だということを、後からの先生からの説明で知りました。
なんで今、病気になるんだと思い、正直ショックでした。自分は49歳でダルクの中で若くはありません。小さな頃から体は丈夫で風邪をひいたこともありません。この年になってまさか心筋梗塞になるとは夢にも思いませんでした。
14歳でシンナーを覚え、20歳で覚醒剤に変わり、時にはブロンなどいろいろな薬を使い続けてきました。今まで薬が止まったことなど一度もありません。
今回、ダルクに繋がり2年も薬が止まっているのは、初めてのことです。ダルクでの生活は規則正しい生活です。これで自分は心も体も回復していくのだろうと考えていました。
心は、まだまだ回復していないと自分では思いますが、代表からバースデーの色紙にこんな言葉をもらいました。
「本当の回復が始まるね。今日一日仲間と共に」という言葉です。
本当の心の回復、体の回復とは何か。今回心筋梗塞になった事で、生活は今までとはガラリと変わりました。
食生活では塩分制限があり1日6gまでしか摂ることが出来ません。楽しみにしていた煙草も吸えない。悪くなることはあっても良くはならない心臓。
なんで俺だけ? 食べたいものを食べたい、吸いたいだけ煙草を吸いたいと、気がつけば頭の中は1人で自暴自棄になり、その結果、取った行動は、塩を舐めることでした。
本当に馬鹿だと思います。今回、病気になったことで沢山の人や仲間にお世話になったのに、勝手に自分は1人だという気持ちになり、周りが見えなくなり、そんな行動をしてしまいました。
その夜に電話で、塩を舐めてしまったことを代表に話しました。怒られると思っていましたが、代表は、俺は怒らないよと言って笑って話を聞いてくれました。あの時怒られていたらどうなっていたかは分かりません。
それほど病んでいました。話を聞いてもらって落ち着き、目が覚めました。考えてみたら、病気になったことは悪い事ばかりではありません。
それは薬物に対しての事です。自分はもう薬を使えない体になったという事です。自分の体だから分かりますが、今もし体に薬を入れれば、心臓は止まります。もう何があっても薬は使いません。今この命があるのは、周りの人、仲間、お世話になった人達のおかげだと思っています。
これからも感謝の気持を持って生きていきます。人は1人では生きていけないのも分かりました。本当の回復をして、病気なんかには負けない心と身体を作っていきます。ゆっくりと今日一日で。たくさんのお世話になった人、仲間に感謝です。
新年度を迎え、皆様におかれましても何かと忙しくお過ごしの事と存じます。
九州ダルクでは4月から5月にかけて、新型コロナウィルスの影響で日程の調整や変更、中止が相次いでいます。空いた時間で少しはゆっくりしたい所ではありますが、何故かこのような時はメンバーの不調が続き、対応に忙しく、自分の感情の乱れもあって、中々平穏な気持ちを感じる事も、春の爽やかな気候を楽しむ事も出来ないでいます。
思えば毎年このような感じで過ごしている気がします。春の思い出と言えば決算から理事会、総会までの数字と向き合うストレスと、お金の心配。そして何故か調子を崩すメンバー達と、良い思い出がありません。
愚痴になってしまいましたが、今月の支援する会も中止で、このような話も笑って聞いてもらえる場もなく、この場を借りて愚痴をお聞かせする事、どうかご容赦ください。普段は中々感謝も出来ませんが、人と人とが顔を合わせて共有する時間の有り難さを、つくづく感じています。
さて、先月の事ですが、仲間の一人が心筋梗塞で入院となりました。ステント治療という手術を行い10日間の入院の後、今は退院しています。現在は運動の制限、食事に塩分の制限があるものの元気に過ごしていて、ほっと胸をなでおろしています。
九州ダルクのメンバーは30代から40代が中心であり、健康に気をつける必要のある世代でもあるので、今年は全員健康診断を受けてもらおうと考えていた矢先の出来事でした。
皆、少し前から積極的に歯科治療を受け、歯石除去などのメンテナンスなど出来る事から始めています。健康については私自身もそうですが、何か痛みなどが起きない限り、中々病院に行って治療しようという気持ちにはなれません。
歯も、定期的に行けば小さな虫歯のうちに発見出来て治療も簡単でお金もかからないのに、分かっていてもそれが出来ません。今日じゃなくてもいいか、と後回しにして、大きな虫歯になるまで、行くつもりだけあって行きません。
大事な歯を抜いたり、高い治療費を払うはめになったりした後に、今度はちゃんとしようと高い電動歯ブラシを買ったり、何だかすごい効果がありそうな歯磨き粉を買ったりします。そしてまた定期的に行くのが面倒で後回しにします。
とても極端ですが、アディクトの特質はこういったところにも現れている気がします。依存症もまた、同じようケアを行い、日々自分の感情をそのままにせず、問題に向き合い、回復に前向きに修正し続ける。これが出来れば問題が起きても大きくなる事はなく、少しの労力でクリーンを続ける事が出来るのかもしれません。そんな事を思うきっかけともなりました。
末筆となりましたが、いつも皆様の九州ダルクへの温かいご理解とご支援を有難うございます。今月も家族会が中止となりご迷惑をおかけ致しますが、また次の機会に元気なお顔を拝見できますよう、もうしばらく一緒に頑張っていきましょう。